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…かくして紫乃原行きが決まったわけだが。
翌日には編入試験、入寮、制服採寸etc…
何で編入試験受験日に学校生活の準備が組み込まれてるんだ意味がわからん
受からなかったらどうするつもりだったんだ
因みに編入試験と言えど入学式から参加するから実際問題他と大差はない。
違いがあったとすれば編入試験の方が入学試験より遥かに難易度が上がることと自動的に特待生になるということ。
通常の入学試験を受けたとしても外部生の試験の方が難易度が高い為、こちらも自動的に特待生枠に入る事になる。
つまるところ外部生は入学時問答無用で特待生枠に収められ、その為にはそれだけの頭がいると言うわけだ。
内部生の特待生枠は学年の成績上位2位まで。
だから全校で合計6人+外部生が特待生となる。
学費免除など何かと優遇されてるから一般の出でもまぁなんとかやっていけるらしい。
そのかわり成績維持が条件で、学年毎に更新する仕組みになっている。
外部生として入学した段階で特待生である事は決定しているが、2年目の更新時に基準を満たせなければ一般生徒になってしまう。
そして現在、入学して1年5ヶ月がたち俺達は2年生へと進級していた。
夏が終わりに近づき漸く身を焼くような暑さと別れを告げ、葉が色を変えようとしている。
一抹の寂しさを感じながらも、漸く暑さから解放されるとホッとしていた。
といっても空調管理の徹底された快適空間で過ごしているんだが。
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