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修斗は下半身から来る激痛に顔を歪めた。
まるで、一秒ごとに足の皮膚を剥がされ、肉を切り裂かれ、血が逆流しているような。
突如として極度な眠さと疲労感が彼を襲ってきた。
意識がどんどん遠くなっていく。
しかし離れていく意識をつかもうとして伸ばした手は、すでに届かなくなっていた。
――俺は死ぬのだろうか。
彼がそう考えた瞬間、今まで体を蝕んでいた痛みが嘘のように、ふっと抜けて無くなった。
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