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通勤電車の中で携帯をチェックすると新着メールが来ている。
知らないアドレスからだ。
「オハヨウ、将希。
キョウガナンノヒカオボエテイル??
オボエテイナイナラソレデイイ。アタシハモウ消エルカラ。
ケド、イツデモ、キミノトナリニ
イルヨ。」
ぞっとした。
誰だ…?
気味が悪いのですぐ消去した。
ブーブーブーブー
しかしすぐにバイブは鳴る。
出たくない!!
ブーブーブー
「愛シテル愛シテル愛シテル愛シテル愛シテル愛シテル愛シテル愛シテル」
やめてくれ!!
ブーブーブーブー
「アナタダケヲミテイル」
汗ばんだ背中が冷たくなるのを感じた。
誰かの視線を感じる気さえしてくる。
憎しみと愛情が交じったじっとりとした目。
「気のせいだっ!!」
大きな声で叫ぶと将希はすぐに三通のメールを消去した。
周囲が不審そうな目付きで将希を見ているのも気づかずに。
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