笑顔5

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俺は…花枝にきちんと別れを言わなければならない。 あいつが俺より自分にあうやつを見つけるために。 将希はそう決意し目をつぶった。 ………………… …………… ガタンッ 電車が大きく揺れ、将希は目を開けた。 あぶねぇ… いつのまにか眠っていたようだ。目的の伊豆まではあと2駅になっている。 iPhoneを開き、吊り橋の場所を調べているうちに熱海駅に着いた。 改札を出るとすぐにたくさんの土産物店や飲食店が広がる。 変わってないなぁ… ブーブーブーブー またバイブが鳴る。 ブーブーブーブー 電話か? 「はい」 「もしもし将希くん?!花枝知らないかしら?!」 ん??花枝のお母さん?? 「いえ………」 「今日大切な用事があるのだけれど、昨日将希くんのお家に行ったきり連絡がとれないのよッ!!」 「え…今日の朝、僕の部屋から出て行きましたので帰られたのかと思ったのですが…」 「わかったわ、ありがとう、じゃ、花枝から連絡あったらご一報お願いします!」 ガチャン ツーツーツー お母さんは相当焦った様子だった。どれほど大事な用事なのだろう? つられて焦ってしまう将希。 まさか……本当にあの崖から?!
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