曇天の下の出会い

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曇天の空、もちろん灰色の厚い雲、生暖かい風…… 私の気分と同調するような全く気分の良くない新学期。 やっと1学期が終わったというのに、夏休みが終わってしまったことで私にとっては再び地獄がやってきた気分だった。 何だか今日は酷く身体がだるい。 「おっはよーう! 椿」 「ああ、星弥。おはよう」 「あんだよ、朝から暗いな」 「別に?」 「つれねぇなー」 あんたとつれると色々私も不都合があんのよ。 人の気も知らないで……
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