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電車が止まり、乗客が一気に降りて行く。
ほとんどの人が柏学の生徒だったようだ。
みんなより遅れて柏ヶ丘学園駅に降り立つ。
駅から真っ直ぐに伸びた道を飾るように多くの樹木が覆い、その先に大きな建物がいくつも佇んでいる。
あれが柏ヶ丘学園学習校舎。
知らないうちに空は晴れ渡り、温かい太陽が見下ろしている。
太陽に照らされた桜の花びらが桃色の雪景色を思わせる。
そこには全く見たことのない景色が目の前にだだっ広く横たわっていた。
「ここが柏ヶ丘学園。ここが、、、」
私の新しい出発の地。
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