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学園まで続く長い道を歩く。
駅から学園までのこの道は結構長い。
私は荷物もあるので近くに止まっているタクシーに乗ることにした。
「すいません、柏ヶ丘学園高等部校舎までお願いします」
「はい、わかりました」
優しそうにお兄さんが私に爽やかな笑顔を送る。
柏ヶ丘学園は学生だけで構成される学園のはず。
まさかこのドライバーさんも学生なのかな?
なんて思っているとタクシーはゆっくりと走り出す。
若いわりにスピードはゆっくりで落ち着いた運転テクニックだ。
「運転上手ですね。運転手さんは柏学の学生さんですか?」
笑顔が素敵なお兄さんは爽やかな笑顔のまま答える。
「もちろんそうだよ。俺は柏ヶ丘学園大学部の情報機械システム科に所属してるんだ。まぁ今はタクシードライバーのバイト中だけどね」
「タクシードライバーのバイトですか!」
タクシーのアルバイトがあるとは、、、
改めてこの学園の大きさに驚かされた。
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