初登校

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「そのリボンの色、間違いなく1年だ。てことは新入生受付に用ってことだろ?」 「は、はい。そうですけど、、、」 「ならあたしが手続きやってやるよ。ついて来な」 「はい」 なんとも男っぽい話し方する人だなぁ。 そう思いながらも私は保健医について行った。 職員室前を通り、少し先に進んだ部屋に通された。 この部屋がなんの部屋なのかはわからないが、真ん中に机が置かれ、囲む様に本棚が並んでいる。 「じゃあここ座ってこの用紙に名前と住所書いてくれ」 「はい」 大人しく座り、差し出された紙にスラスラと書いて行く。 「、、、書けました」 「よし、じゃあ用紙もらうぞ」 手元の用紙を渡し、保健医はじっと眺める。 黒のショートヘアから覗く目はキリッと鋭く、顔つきも整ってる。 いわゆるクールビューティな保健医で、見た目もかなり若そうで25歳前後に見える。 保健医は近くのパソコンで入力をすると私の方に向き直った。 「確認が取れた。岩清水 柚香さん。柏ヶ丘学園高等部にようこそ。歓迎します。」 唇を少し歪ませて保健医は笑顔でいった。 「はい、ありがとうございます」 よくわからなかったが受付は終了したようで、保健医に礼を言う。
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