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「以上39名。これからよろしくお願いします」
琴池先生は最後の方は緊張も和らいでいた様で、優しく丁寧に一礼をして壇上から去って行った。
次に壇上へ上がったのはさっき入学手続きをしてくれたあの保健医の先生だった。
先ほどと変わらず、白の白衣を身に纏っていた。
壇上に上がっても先生はやはりクールだった。
「1年4組、担任の水沢だ。担当は化学、物理などの理系を担当する。それでは読み上げを行う」
水沢先生は冷ややかな声で一人一人を呼んでいく。
「水沢先生って保健室の先生じゃないんだ」
さっき会った時も白衣を羽織っていたのでてっきり保健室の先生かと思ってた。
「水谷先生は中等部のとき保健医だったんだよ。どんな授業してくれるのか楽しみだなぁ」
「ふぅん、そうなんだ」
「先生の冷ややかさで俺のクラスは氷漬けされたりしないよな?」
読み上げに対して返事が終わった優真がしたよくわからない質問に優梨は淡々に答える。
「大丈夫じゃない?凍らされたら優真が熱気で溶かしてやんなよ」
「俺にそんな熱気はないよ、、、」
しょぼんとした声で優真は落胆した。
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