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「以上39名。よろしく頼む」
スタスタと冷静な態度で壇上から降りて行った。
続いて壇上へ上がるのは見るからにナルシスト。
歩き方は人に見せつける様なモデル歩きに、何処か自信に満ち溢れたその顔は誇らしげだ。
壇上にあるマイクにたどり着くまでに嫌というほど見せつけられた生徒はうんざりした顔をしていた。
特に担任になるであるだろう5組のみんなは。
「皆さん、わたくしは1年5組の担任となりました美島 成瀬(みしま なるせ)でございます。担当教科は美しさを身に付ける術である美術でございます。それでは、我が1年5組の美しい皆さんを呼ばせていただきます」
美島先生は甲高い声で読み上げをはじめた。
「先生はこの学園で5本の指に入るナルシストとして有名なんだ。名前をもじってよくナルシ先生って影では言ってるんだよ」
「そう、なんだ、、、ナルシ先生ね、、、」
美島先生改めナルシ先生はどうやら想像以上のナルシストらしい様だ。
その5本指に入るという他の人を見て見たいなと心のどこか思って見たりした。
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