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「以上38名。今後ともよろしくお願いいたします」
丁寧に礼をして壇上から去っていく。
今後ともの使い方は間違ってる様に感じたがそこまで国語を得意にしてないので何も考えない様にした。
立っている先生が残り1人なのでどうやら最後のようだ。
最後の先生は少し派手に着飾った振袖を身につけた若い女性だった。
「初めまして。私は1年6組の担任となりました華村です。担当教科は家庭科です。では、読み上げをさせてもらいます」
見た目よりも大人しめな口調で読み上げをはじめた。
意外と見た目よりも穏やかな人なのかな?
なんとなく優梨に聞いて見た。
「華村先生ってあんな性格なの?見た感じ、ヤンキー目指してたけど根が優しすぎてなれなかったみたいな感じだけど」
「…見た目が派手だけど性格は極度の恥ずかしがり屋だからね。今緊張のピークに達してるはずだよ」
「恥ずかしがり屋?なのに派手な姿なのはなんで?」
「今日の格好は華村先生にとってかなり頑張った方だと思うよ。多分今日のは同僚の先生とかに着飾られたんだろうけど、いつもはジミーな格好だから明日見たらびっくりするよきっと」
「ふぅん、そうだったんだ」
明日、華村先生がどんな格好なのか私はちょっと楽しみになった。
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