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記憶の奥から聞こえてくる。
やー、や、い、、
なき、しい、、
思い出したくない。
深く閉じ込めたあの時が沸々と蘇る。
、びうっ、、じゃ、、よ
クラスメイトに囲まれ、暴言罵声をこれでもかと叩きつかれたあの時。
笑うクラスメイトの中心でバカにした様に見下す男の子。
吊り上がった鋭い目つきは冷め切っており、幼いながらに感じた恐怖。
その時に言われた言葉、今でもはっきり覚えている。
鼻で笑いながらさらに冷めた声。
「俺、お前の存在認めてねーから」
それ以降、私は小学校卒業まで人と話すことが出来なかった。
あの時の私がずっとここにいる。
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