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「こらっ」
アルバムを眺めていたら後ろから琴池先生がひょいとそれを取り上げた。
教頭先生に怒られたからか、琴池先生はどこか不機嫌そうに見える。
「とにかくもう教室に戻れ。あとでホームルームするから」
「は、はい。先生、なんかすいませんでした」
「あー、気にしなくていいよ。大人げなかったのはこっちだから」
私の顔も見ずに琴池先生はひらひらと手で返事をする。
さっきまでの先生の態度とは大きく違っている。
よほどさっき怒られたのが効いてるようだ。
そのまま琴池先生は廊下の奥の方へと歩いて行った。
「先生、、、」
その悲しそうな後ろ姿を見てなんとも言葉にし難い気持ちになった。
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