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「うっ、わぁ…」
思わず絶句する。
昨日来たときにはこんなことになっていなかった。何が起きたんだ、台風のあとのように部屋が散らかっている。
泥棒に入られたとしてもここまで汚くならないんじゃないか?いや、分からないけど。
部屋の主を視線を巡らせて探す。
ベットは空で、そこよりわずか下方のシーツの塊が僅かに上下しているのが見えた。
「はるひっ!」
べりっと名前を呼びながらシーツをひったくった。
その衝撃で強かに頭を床に打ち付けたボサボサの黒髪が呻く。
物凄い不機嫌なオーラが出てるけど怖くないぞ。全然、怖くない、ぞ‥!
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