拝啓

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テレビをつけると、アナタが色んなミュージシャンと肩を並べて楽しそうに話している。 でも、本当は苦しいんだ。 だって私と会うこともできずに、こんなサングラスのオッサンの会話に付き合わなきゃいけないなんて。 かわいそうに。 なんてことだ。 私は今日もアナタの動きひとつひとつに注目して、アナタからのメッセージを受け取る。 アナタはただサングラスの質問に答えているように見せかけて、私にメッセージを送っているんだ。
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