日常

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「楓!故起こしてくれなかった…ズズッ!お陰で先生にいちゃもんつけられたじゃないか…ズズッ」 昼休みの食堂の窓際の席でラーメンを食べながら、 蒼い髪で肩まであり寝癖で無造作に跳ねているが、顔が整っている為、何故か決まっている零は文句を言っていた。 「ちゃんと起こしたぞ!!!てかっ!ラーメン食べるか文句言うかどっちかにしろよ…」 楓はツッコミながら、ラーメンと零を眺め諦めた。 「はぁ……それより今日新聞で見たんだか、賢人の1人が封印されてた災悪と呼ばれるドラゴンを連れて逃げたらしいぞ」 賢人とは魔力がハンパなく優れている人の称号。その称号は世界に10人位しか持っていない。 この世界ではドラゴンは強い魔力を持ち賢く神の使いと呼ばれる聖獣だ。 「災悪のドラゴン…ズズッ…いや知らないし興味ないズズッ…」 楓はありえないと言う目で零を見た。 「興味ないとか以前に、50年前、世界を支配し恐怖に陥れた、あの災悪のドラゴンだぞ!?だから…」 長く続くであろう楓の話しを遮るように零は呟いた。 「興奮するなズズッ、血圧上がるよ…ズズッ…」 「血圧上がらねぇし!!!てか、俺年寄り扱いかっ!!!」 キレながら楓はいい返す。
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