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「興奮しても、楓がどうにか出来る訳じゃないし落ち着きなよズズッ…楓」
零の言葉に、ため息をつきながら
「はぁ…まあ、確かにそうだな。しかしラーメン食べながら話すのはいい加減やめろっ!!」
零はその言葉を聞き流しながら、最後のラーメンのスープを飲みほした。
「ごちそうさま。そして楓、おごりサンキュー☆」
「なっ!?俺は奢ってない……!?って財布がないっ!!!まさか!!零!?」
慌てて制服のポケットに入れてたであろ財布を探し出した楓。ニヤニヤしながら零は楓の財布を手に持っていた。
「ふふっ☆楓は隙ありすぎだよ~」
「糞っ!!返せっ!!」
財布をとろうと零に詰め寄る楓。
「「「キャアアア~//楓様が零様にっ飛びかり……///」」」
その状況を食堂の遠くから見ていた女子の黄色声が……
そう、瀬田 楓(セダ カエデ)は一年だけど学校の中でも運動神経はトップクラスで、しかも上位貴族の次男でイケメン。
宇都宮 零(ウツノミヤ レイ)は一年だが運動神経は勿論、魔力も学校トップクラス、殆ど授業はサボリだが成績よく、これまたイケメン☆
両方とも、ファン倶楽部まであるらしい…
「なっ…!?何故ハートがつくんだ…てか財布返せっ!!!」
「さぁ~?いつもの事だし~ふふっ☆仕方ない…返してあげるよ。」
そう言い、零は財布を楓の方に投げた。
「札、抜いてないだろうな…?」
財布をキャッチした楓が中身確認。
楓は上位貴族だが、親と折り合いが悪いらしく、ギルドで稼いだお金で生活している。
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