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『大切にした女がいるんだ』と思ったら胸が痛んだ。
でも、その女にも持たなかった感情を私に持ってくれた事が嬉しい。
「なんでかな、絢香と居ると凄く楽。不思議なくらい感覚が似てる気がする。俺の思い上がりかな?」
「そんな事無いよ。私も祐輔さんと居ると不思議なくらい素直になれるし、感覚が似てると思う」
お互いに惹かれあってるのが空気でわかる。
まるで恋人同士のような感じ…
「絢香さん、お願いします」とマネージャーの声。
現実に戻る。
「ごめん、お客さん来てくれてるんだ。ちょっと行ってくる」と席をたった。
『ずっと一緒に居たい』そんな思いを残しながら。
菅野さんが帰って祐輔さんの席に戻る。
「明日の食事楽しみにしてるよ旅行もだいたい宿決めたから食事の時一緒に決めようね」楽しそうに祐輔さんが話す。
「楽しみ、じゃ明日ね」
ラストソングが流れてきた。
『切ない』そんな思いのまま祐輔さんを見送った。
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