二千年後の君へ

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「ん……?だ、団長、前方から巨人が接近しています!20m級!」 前方を見ていた兵士が大声で言った。 「何?待機班、迎え撃つぞ!散開!」 黒田が叫ぶと、待機班は散開し、巨人と距離を取った。 だが、巨人はあっという間に目の前まで接近していた。 「何だこいつ!俺を無視して団長の所に向かって行ってる!奇行種です!」 黒田の前方にいた兵士が叫んだ。巨人はまっすぐ黒田の元に走っている。 「団長の所には行かせない!清水、お前はうなじを狙え、俺は足止めする!」 清水は返事をして、立体機動装置のアンカーを後頭部に打ち込む。
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