二千年後の君へ

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黒田は全力で逃げた。 だが、追いつかれるのも時間の問題だった。 巨人はすぐ後ろに迫っていた。 「もし……このまま逃げても……街まで案内することになる……」 黒田は意を決した。 馬を止め、180°回転し、馬を走らせた。 すぐ後ろにいた巨人の脚の間を通った。 通り過ぎた所でまた馬を巨人に向けて走らせた。 アンカーの距離が届くまで接近し、アンカーを打ち込んだ。 巨人は黒田を追っていたのでは無かった。街に向かっていたのだった。
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