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調査兵団が壊滅した同時刻。
街の中では、17期訓練兵が訓練を積んでいた。
17歳の少年、家長簾は訓練の最終段階である立体機動装置に慣れる訓練に励んでいた。
「…ダミーの巨人なんか切って、何が鍛えられるんだろうな」
訓練中、同じ班の戸丸琥太が聞いてきた。この会話は教官に聞かれたら懲罰ものだ。
「おい、琥太。あんまり大きい声で言うな。教官にしぼられるぜ」
簾がそう言うと、琥太は狙いを定め、しなる剣で木でできたダミーの巨人のうなじを斬った。
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