二千年後の君へ

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「おい、簾!何ボケッとしてんだ!点数貰っちまうぞ!」 後方から勢いよく飛び出してきたのは同じ班の春沢幸輔である。お調子者だが、小さい体を器用に使った素早い立体機動を得意としている。 「あっ!待てよ!」 アンカーを次々と木に打ち込んで、ダミーを幸輔より早く移動した。 「よし、いただき…あっ!」 気付かなかった。幸輔の後ろに1人隠れていたのだ。
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