二千年後の君へ

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訓練は終わり、休憩時間に入っていた。 「おっ、簾。どうだった?」 水を飲んでいた簾に話しかけてきたのは、幼なじみの或身令斗だった。 令斗は全ての面において非凡な才能を持っていた。また、仲間からの信頼も厚く、人を率いることにも長ける。 「令斗か。お前はどうせ完璧なんだろ?」 「まあな。この程度軽くできなきゃ一流の兵士にはなれねぇよ」 令斗は茶化すように笑った。 「そうだ、美咲は?」 簾は令斗に訊いた。 「美咲?多分、あっちで仲間と話してるよ」 「そっか」 簾は水にまた口を付けた。
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