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「……クソッ、奇行種かッ!」
巨人は街に向かっていた。地面を這うような走り方で、しかし調査兵団が乗っている馬と同じ位の速度で走っていた。
「もうこれ以上、隊列を崩されてたまるかよ!」
そう叫んだ新兵は、立体機動装置のアンカーを巨人の頭に打ち込んだ。
そして、一気に近づく。近づいた所で、うなじを一閃した。
ズズズズゥン…
8mはあろうかという巨体が、滑るように崩れた。
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