二千年後の君へ

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「…ん?」 亮介が気づいた時には、もう遅かった。 「うわぁぁぁあ!」 亮介は馬を右に走らせた。辛うじて巨人の脚を避けた。 亮介は巨人を追った。巨人は亮介に興味を抱いていなかった。まっすぐに、待機班のいる中央に走っていた。奇行種だったのである。 「何だあいつ?いけるか……?よし!」 亮介は意を決し、アンカーを打ち込んだ。アンカーを打ち込んだ場所は、うなじの少し上というベストな場所だった。 「人類の力を……思い知れっ!」 一息に叫び、一気に近づいた。2本のしなる剣は、うなじを捉えていた。
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