第一章『幽、人。』

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「いや、幽霊……じゃないわね。自分が死んだ事に気づいてなかったみたいだし、あんた亡霊ね。」 「亡霊……」 よく分からないが、僕は幽霊から亡霊にランクアップしたらしい。 「さて、名前が無いんじゃいろいろ困るだろうし、私が名前付けてあげるわ。」 「う、うん。」 「……そうねえ…… ……幽人。幽霊の幽に、人。で、幽人。どう?」 「幽人……うん、気に入ったよ。今から僕は幽人だ。」 「そう、なら良かったわ。あ、そうだ。私は博麗霊夢。よろしく。」 「よろしく、霊夢。」 「さて、そうとなれば……」 霊夢は巫女服の中に手を突っ込んで、がさごそし始めた。 かゆいのかな?
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