実施

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 覚悟は出来た。  腰にバスタオル一丁巻いて、シャワーから出る 『こちらですよ』  ドアの開きっぱなしになったベッドルームの薄明かりの中、横たわる、おっさん。  入るしかねぇ訳だ。  近寄るとクマのアップリケがお腹に印刷されたポンチョ  なんちゅーパジャマだよ  ベッドルームの枕元には、ボディソープのようなポンプと  ゴム。  おっさん、ベッドのド真ん中でツタンカーメンの様に胸で腕をクロスして寝てる。  なにこれ、どーしろと? 『あの…どうすれば…』 『好きにして良いですよ。女の子のように』  良いですよ、言われても。マサカのマグロかよ。  ポンチョをペロッと捲る  頭がスキンヘッド  こっちもマサカのスキンヘッド  他人のなんて 初めてマジマジと見たよ。  ってか、おっさんの、ちっちぇえ。  単4並じゃん。被ってるし。  何ビッツなんだよ  右手で単4を握る。手触りはタクワン  コニコニコニコニ  ちょっと引っ張ったりして  扱い方なんて、わかんねぇよ!!!  ダメだ、頭の中が真っ白だ  おっさん目を閉じたままだし。 『くわえたりしても良いんですよ』  くわえ……る、だと?  あーそう。そう言う事。  鼻先まで持っていく  なんだか、生臭い気がするし、よーく見てみる  グハッ!ムリッ!  透明のん、ヌルヌルのん、出てる!!!  ワイは、あかんたれや  世の中で怖いモノなんて、何も無いとおもってましたが、井の中の蛙でした  ごめんなさい、ごめんなさい…… .
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