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大人なページに目が止まる。
風俗や、アダルトビデオの女優の紹介等が一面に掲載されている。
その下、いわゆる三行広告と言うモノは想像を掻き立てられる。言葉が満載になってた。
ん?
高収入・月給80万円以上可能!?
イヤイヤ無いでしょ。
普通、ない!ない!
ベッドに転がり、ふと横をみると、30円がテーブルの上に置いてあった。
(この時はまだ携帯が普及してはなかった)
財布の中には500円玉一枚のみ。お札は、さっき無くなった。
……明日は仕事あるのかな
不安
……掛けるしかねぇ。
電話掛けてみるしかねぇ!
どうせ騙されても失うものも無いし
広告を小さくちぎり取り、公衆電話に向かった。
10円玉を3枚入れて、プッシュホンを押す
「はい、アバンチュールです」
2回のコールの後に出た少し高い男性の声。
『あの、新聞の求人みたんですけど』
「あーそー!えっと、年齢教えてくれるかな?」
『19です』
「じゃあ、面接しよっか。今から来られる?場所は……」
え、そんなサクサク進んじゃうの。イヤイヤ、聞きたい事もあるし!
『すいません!』
思わず話を止めた
「はい?」
『軽い仕事内容を教えて下さい!』
「……ホストだよ」
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