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大輔「オラアァア!」
大輔はアウリタが構えたのを見ると小さな黒い球体を幾つも回りに作り出し、それを尖った形状に変えた
アウリタ「おっと…いきなり厄介な魔法を使ってくるな…」
アウリタは魔力を放出させ、足に纏わせた
大輔「グドュラ・ドロア!(虚空の雨霧)」
大輔がそう言うと黒い刺は一斉にアウリタに向かって飛んだ
アウリタ「グドュラ・ドロア・・・虚数空間を別の空間で包み、攻撃力を持たせる原初魔法・・・か」
アウリタはそう嘆くと高速で動き、次々と刺をかわした
だが刺は着弾した壁の回りの空間を歪め、空間ごと壁を消していた
アウリタ「一発まともに食らったら終わりだな…ふ、彼が僕を遥かに越えてるって言うディオレイの話も、強ち嘘じゃあないな」
アウリタは全ての刺を避けると立ち止まった
アウリタ「でもまだまだ練度が足らないな、狙いが甘い、僕を余裕で追尾する位じゃないと」
アウリタは息ひとつ切らさず、そう言った
大輔「はあ!はあ!畜生!」
一方大輔はいまの魔法で相当魔力を消費したのか膝をついた
アウリタ「(ふむ、あの調子だと空間を魔力に変換する魔法はまだ使えないみたいだね)」
アウリタはフッと笑うとアレクスを構えた
アウリタ「どうした?もう息切れかい?全く、持ってる魔力だけ使うからそうなるんだよ」
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