第1症状 ゴスロリと自称宇宙人。

5/15
前へ
/115ページ
次へ
、  夜中の毎夜繰り返される彼女と僕の甘い(?)物語は気付いたら朝を迎えている。 「虚言症~朝だよ~」 「う~ん…」 「宇宙人さんはコーヒーは飲む~?」 「紅茶…なら体が吸収してエネルギーにしてくれ…る…グ~」 「寝るな~!今日仕事でしょう!?」 「昨日クビになったよ」  大きく欠伸する。彼女は相変わらず、先程から僕の胸をバシバシ熊--彼女はクマすけと呼んでいる--のぬいぐるみで叩いている。 「ぷう…」  効果音を発して彼女は頬を膨らませる。こうなったらいいかげん起きなくてはならない。 「起きる。起きるよ、ゴメン、ふて腐れないでくれ」  彼女を抱きしめる。おまけに彼女の額にキスをして、クマすけにも謝り、挨拶する。 、
/115ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加