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私は虚言症こと田中圭のことが大好き。それはもうクマすけと同じくらいに愛してる。
フタを開けるのに失敗して飛び出したケチャップがシャツについても、怒ったりしないでティッシュで拭く姿も好き。
「大丈夫だから」
そう言って私を抱きしめる彼が、たまらなく愛しい。
彼の背中に手を回して、ギュッと力強く抱きしめる。
クマすけも一緒に抱きしめる。
虚言症で、宇宙人でもいい。
私はあいらびゅーんなの。
この手に触れる、あの日の傷が、虚言症こと圭の体にある間は愛してる。
「ちょっと…オムライス冷めるから離れてよ」
「虚言症…」
愛しすぎて名残惜しいけど、私は圭から体を離した。
変わりに愛するクマすけを精一杯抱きしめる。
「じゃあ、いただきます」
虚言症は手を合わせるとケチャップを手に取った。
“あたしが名前書きたかった…”
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