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ゴスロリの服を着た高校生がナイフを握って、僕の首に“ささやか“に傷をつけてる様子はきっと中々シュールだと思う。
「痛い…」
「“虚言症“の事愛してるからやってるんだよ。我慢してね」
僕の耳元で囁く天音まこと…いや“ゴスロリ“に小さく頷き、とりあえず身を任せるが、内心不安でたまらない。
いつ刃物が僕の首を深くえぐり、血液がまるで噴水のように飛び出すかわからない。
だけど彼女はもしかしたら僕を宇宙人だと思ってるのかもしれない。
いや、僕はきっと宇宙人なんだ。
この首が傷ついて流れる赤い血液と称しているものも実は微生物のようなものが人間の生活仕様に合わせ赤く見せてるだけで、本当は素晴らしい回復の力をもつ銀色の滑らかで柔らかい液体なんだろう。
だから大丈夫だ。深く傷つけられようと、その回復力がある為に数秒の内にたちまち回復するんだ。
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