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「圭、大丈夫?もう終わったよ?」
目の前でパタパタ動く手が送る風に我に返るとまことは目をパチクリさせてからニコリと笑う。
「今日はどうなった?」
彼女は僕の首をなぞる。それに沿って傷が熱っぽく感じた。
彼女の質問は、つまりは僕がこの傷をつけられてる間の僕の解釈はどうなったか、ということだ、きっと。
彼女だって僕が宇宙人だと知っているくせに。
随分と酷い質問をする。
結局僕は彼女に対して、自分が宇宙人である事を打ち明け、首を伝った血液や彼女の指に付いた血液の赤い色は実は銀色をした、発光する--説明途中で浮かんで自分の解釈に加えた--のだという事を話した。
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