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私は名前しか知らない人に恋をした。
それから入学式まではあっという間。
私は高2になった。
新入生との初対面は、部活紹介の時。
部活ごとに、躍りをしたり、普通に部活の説明したり等さまざま。
陸上部は、私とあや、やすの3人で踊ることになっていた。
「うわ~、緊張するね。」
「あやは、あそこの振り付けさえ間違えなければ完璧なんだから大丈夫だよ。」
「やすは完璧だからそんなに緊張してないでしょ?」
「一番心配なのはかなだよ。だって、ステージの真ん中でそんな短いスカートで踊るんだから。しかも新入生目の前。」
「いじわる~。そんなに言うならやすがやればいいじゃん、最初ノリノリで志願してたんだから。」
「やっぱ、わが校のアイドルをセンターにしなきゃつまんないでしょ?」
「私アイドルにいつの間になったのさ~。あやもやすに何か言ってよ、私図書局でもセンターなんだよ?」
「・・・かなの言い分もわからなくはないけど、センターの1回や2回くらい同じじゃない?むしろ、陸部のをリハだと思ってやればいいんじゃない?」
「ほら、やっぱかなが適任でしょ。」
「あやまでやすの味方する~。これなら図書局が先の方がいいよ。こんな短いスカートで、しかもセンターなんて・・・健太に笑われる。」
「図書局の彼のこと?いいじゃん、かわいい姿見せれて。」
「彼じゃないってば、なんでみんな私たちが付き合ってると思うかな?その前は広瀬先輩と付き合ってるって噂になってたし。」
「まあ、どっちでもいいよ。仲がよくて、互いが互いに思いあってるんだから。」
出番待ちの私たちは、なぜ私がセンターなのかの話(途中から脱線したけど)をしていた。
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