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心底残念そうな顔をする加藤に、藤堂は今度こそため息を吐き出した。
「加藤くん、君さ…」
「はい!」
満面の笑みで見上げてくる加藤に、藤堂はこめかみを軽く揉む。
「もしかして…思い込み激しい?」
加藤は軽く首を捻りながら、眉を寄せた。
「…言われたことはありませんが。今日は…強引なのは分かってます」
眉を下げる加藤に合わせて、藤堂は歩幅をやや緩める。
「分かってるんだ?」
「はい。でもそうでもしないと、藤堂先輩と話せないと思って!」
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