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あ、そう。藤堂は相槌を打ってから立ち止まった。
「じゃあ、俺は本屋行くから」
「あ、一緒に行っても…」
「来たら明日はお昼なしだけど」
うっ、と悩み出す加藤に、藤堂は少しだけ口許を緩めた。
「明日な」
頭をぽんぽんと叩いてから、藤堂は駅ビルに消えていった。
「はあ~格好いいな…」
藤堂が触れた頭を自分で撫でながら、加藤は嬉しそうに笑った。
話せて、触れてもらえた。
「よし!明日も頑張ろ!」
気合いを入れて、加藤は学校に戻って行った。
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