モテる先輩

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この赤川総合高校に入学してもうすぐ3ヵ月。 制服が夏服に変わってちょっとたった頃。 私は6月の最初に付き合ったすごく仲の良い大好きな彼氏がいた。 学校は違うし家も5駅分離れていたけどそれでもいつも一緒に居たくて、学校が終わった後は毎日のように逢っていた。 「颯っ!!」 私の呼ぶ声に気付くと整った顔をくしゃっとさせて可愛い笑顔を浮かべる颯。 「れーん!まじ逢いたかったっ」 他の人の前ではちょっとクールな癖に私の前では子犬のように甘えてくる颯が私はとても愛しくて大好きでたまらなかった。 「っちょ! こんな場所で大きい声で そんなこと言わないでよばかっ!!!」 「大丈夫だって! 誰も聞いてないってば!多分(笑)」 「えっちょっ多分て…ばかー!」 「うわ、叩くなよ!(笑)」 端から見たらちょっと痛いバカップルにしか見えなかっただろうけど私は颯と居れて心から幸せだった。
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