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「確かにそ」
「あんたらが悪いと思うけどね。」
兄貴が口を開いた。タイミングは考えて欲しいものだ。
「アイツがだらしなくてワガママしてるのはあんたら親のせいだろ。しつけだよ、し・つ・け。こんなんになるまで許しちゃってるから人間腐っちゃってんじゃない?……まぁ、あそこのバカ犬もしつけらんねぇんだから人間しつけられるわけねぇわな。ははっ。」
「うるせぇなぁ。てめぇは人のことどうこう言ってられる立場なのか、あぁ?おめぇらが心配すんのはおめぇら自身なんだよ!」
「まぁ、口だけの人は楽でいいよなぁ。口動かしてりゃ親やってると思ってんだからさぁ。」
「てめぇ、誰に口聞いてんだぁ、あぁっ!?」
さっきまで横になっていた親父が起動し始めた。どうやらここにも原爆が落ちそうだ。回避しがてら奴の様子を確認しようと思う。僕は階段に向かった。
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