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「だから…何度も言ったって………疲れたわ。」
誰も声を出さなかった。沈黙だ。嫌いじゃあない。
「だから…」
急に音が耳に入りこんだ。嫌な予感がする。
「だから…あの子、外にだそうと思うの。中学は寮のあるとこ…北は北海道、南は沖縄…」
「本気で言ってんの?その解決策は親としてどうかと思うけど…」
「あの子がそばに居ると思うと私……気が狂いそうになるの。殺しそうなのっ!…ねぇ、賢悟もそう思うでしょ?あの子居なくなればいいと思うでしょ?」
…返答に困る。しかし……あぁそうとも、僕はアイツが嫌いだ。能も無いのにワガママで、間違いを正さず強がりで威張って……言い出したらきりがない。しかし…
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