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(ヒャッハーーー!!久しぶりのシャバだぜ!!)
「ぬぅううわあぁぁぁっ」
し、死ぬ!ホントに死ぬ!火留羅のヤツ、俺の体だと思って三階から飛び降りやがった。
不思議なことに無傷でしたけどね。これも火留羅の力か?そんなことを考えながら学園へと道をひた走る。普通、全寮制の学園てのは敷地内に校舎と寮が併設されているのが一般的なんだが、うちの場合は学園長の『通学路にこそ青春と純心がある!』とかいう意味のわからんスローガンに基づき、寮と校舎が徒歩で20分程離れている。
まあ、ほとんどの生徒が自転車を使ってますけどね。そんなこんなで俺と火留羅は現在、学園へと猛ダッシュ中だ。
(そろそろだな……ゾクゾク感じるぜぇ~アヤカシの気配をなぁ)
「はあ……はあはあ……あ?なんも……感じねぇぞ?」
やっと思いで学園の入口までやって来る。
久しぶりのダッシュで膝がガクガク笑ってるじゃねぇか。
……ジョギングでも始めるかな……。
(焔はまだまだ妖気に触れてねぇからな……感じねぇのも仕方ないが……こいつはかなりでかいぞ?)
「よいしょっと。あ?何がでかいって?」
(おまえ、少しは話を聞かないか……?)
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