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はい!おまえ、死刑!うんにゃ、おまえはアレだよ。うん、アレだな……残酷!かまいたちバーガーの刑だ!!
今にその薄ら笑いを苦痛で歪めてやるからな……ふ、ふふ、ふふふふ……。
(おまえ、意外に鬼畜なんだな……)
「いやん!人の頭の中を勝手に覗くんじゃねぇ!」
まったくこの鬼ときたら、契約主を勝手に鬼畜でドSにすんじゃないよ。俺はどっちかっていうと……って、それは置いといて。
俺は自分に突っ込みながら、火留羅の声に耳を傾けた。
余裕なのか、鎌鼬のやつはまだ動かない。
なんか理由でもあるのかな?
(察しがいいぞ、焔)
「は?冊子?殺死?」
(おまえ、やっぱりバカだろ。まあいい。いいか?ヤツはあそこから動かないんじゃねぇ、動けねぇんだよ)
「おまえこそ、アホだろ?んでどうして動けないんだ?」
(いやいや、焔のがアホだな。それはな、鎌鼬の身体が特殊な体液で被われてるからさ。そいつのお陰で空気の抵抗を受けずに空中を自由に動けた。だが、いくらアヤカシでもこれだけの時間を飛び続ければ、体液が乾いちまったって寸法さ)
「へぇ。だからそのヌメヌメニチャニチャを回復させるまでは動けないんだ?」(そういうこった。体液の分泌には時間と体力が必要だからな。にしてもおまえは変態か?あ、変態だ。うん。変態だ)
つか、今の会話の端々に罵りが含まれていたことはこの際目を瞑ろう。
早く、決着つけないと色んな意味でマズイことになるしな。
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