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俺はチラリと腕時計に視線を落とす。
朝方の4時か。や、ヤバい!雅子さん起きちゃうよ!史上最凶の寮母さんは朝5時には起床してゴミ出しやら庭先の掃除やらを開始する。
それまでに帰還出来なければ…………。
「ヴゥゥウ……」
俺は自分の想像の生々しさに恐怖し、身体を戦慄に震え上がらせた。
「いいか火留羅!次で仕留めるぞ」
(お!あの雅子とかいう寮母がそんなに恐いのか?ヒャハハハハ!)
「ち、ちがわい、ちがわい!!」
(まあ、いいさ。やる気になったのはいいことだ。いいか?チャンスは一度きりだ。ヤツが体液の分泌を完了させる寸前、完全に無防備になる一瞬に全てを叩き込め!)
「ああ!」
火留羅に言われた通りに俺は腰を落として、その一瞬の刹那を待つ。
じりじりと身体中に力を蓄えていく。
「……キキィィ……」
鎌鼬は小さく鳴き声を上げると小さく震えだし、体液の分泌を開始する。 こうなってくると、俺と鎌鼬の我慢比べみたいになってくるな。
ふふふ。俺は耐えるのは得意なんだぜ。
(ドMだからな)
「もう、めっ!火留羅ちゃんは一体、どこでそんな言葉を覚えてくるんでちゅか!?」
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