第一夜 『アヤカシ始末』

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(死んだ後で、だがな……おまえの夢に現れた俺とさっきの映像の武士がいい例だ) 「ああ。だから同じ甲冑かぁ」 冗談じゃねぇぞ!おいおい!なんだ?契約すると鬼になる?馬鹿馬鹿しい! そもそも、なんで俺が魑魅魍魎と戦わなきゃいけないんだよ。 俺はただの高校生で、なんの趣味もねぇつまんないやつだぞ!? 選ばれる意味がわからん!そんな思いが胸に込み上げてくる。 しかし、ここで動じれば相手の思うツボだ。 冷静になれ!なるんだ!俺! 「んで、おまえの目的は?」 (ほぉ……冷静じゃねぇか?焔よぉ……俺様の目的はただ一つ、体を探すことさ) 「体を?」 (ああ。俺はその昔、おまえの遠い先祖に調伏されてな……体と魂を引き剥がされちまったんだよ。んで、人に仇なすアヤカシや魑魅魍魎を一万匹倒すことが出来れば、体を返してやるって言われたんだよ。そんで使役される変わりに代々、鳳の家の人間に取り憑いて来たわけさ) 「途方もねぇ約束事だな」 聞きながら、必死に頭の中で状況を整理していく。 1こいつの名は火留羅。 2一万匹のアヤカシを倒して体を手に入れるのが目的。 3火留羅を使役して人に災厄をもたらすアヤカシを倒すことが俺の家系の使命。 大体、こんなとこか。かなりぶっとんでる内容だが、実際に起きてることなので仕方がない。 ただ、もう一つだけ確認しておかないといけないことがある。 なんだかんだで一番、重要かもしれない。
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