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お母さんが出ていくその日、
玄関先で立っているお母さんのもとへ
まっすぐに走っていったちぃ～子。
居間から、おばあちゃんの罵声がちぃ～子に飛んで
私ね、びびって足が固まってしまったんだ…
ちぃ～子!!そんな馬鹿おっかあに連いて行ったら何にもしてやんね～よ!!こんちくしょうが!!
それでもまっすぐに
お母さんのもとへ走り手をつないだね。
お母さんは嬉しかったと思う。
『みゆきもおいで！はやく』
お母さんのもとへ行きたかった…
人生やり直せるなら
この場面に戻って
玄関先まで走りぬけたい。
玄関までの廊下
ほんの数メートルが
万里の長城のように
長く感じられたよ
みゆきｨｨ!!出てったら承知しないぞ!!
おばあちゃんは
怒鳴る怒鳴る
お父さんは黙って
見てたね。
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