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「久米くん、羽月くん、この子の教育は君たちに任せたよ。しっかり頼む」
な、な、なんですとぉ?!
動揺して固まった私に対して、向かい側にいる先輩は「わかりました」と静かに力強く上司に言った。
「えっと、あらためましてよろしくお願いします、久米先輩」
にこっと悩殺スマイル。
「うん、よろしくね」
「羽月先輩もよろしくお願いしますっ」
なんでだろう。
私の脳裏をよぎったのは、森の中で走り回る――……
「り、リス……」
「え?!」
「ううん!!なんでもない。よろしくね」
彼のその顔、雰囲気すべてが私にリスを思い出させた。
つまり、それは、めちゃくちゃかわいいってことだ。
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