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「じゃ、じゃあ涼音ちゃんも自己紹介してくれるかな」
「あ、はい。羽月涼音(はづきすずね)、入社3年目です」
私は苦手ながらも頑張って笑顔を作った(つもり)。
「俺と涼音ちゃんが仕事のこと色々教えていくことになるから、わからないことがあったら何でも聞いて」
リスこと遠山くんの、そのパッチリとした瞳が私を捉える。
「はい!ご迷惑をおかけすると思いますが、よろしくお願いします」
あら、見た目に反して礼儀正しいんだ。
最近の若い子は~みたいな愚痴を言うことになるんだと思っていたのにな。
「じゃあ遠山くんは――」
「奏音って呼んでもらって結構ですよ」
前言撤回。
「僕、奏音って名前好きなんで」
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