第4話

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「ねえ!」 彼が不思議そうに振り向く。 「これ、ありがと」 「……」 「それから遊園地も……ありがとう」 別に大したことは言ってないのにすごいエネルギーを消費した気がする。 リスは少しきょとんとして、それから何も言わずに背を向けた。 おいおい。 人がせっかくお礼言ってんのに無反応かよ。 「ちょっとー何とか言いなさいよ」 深夜のマンションに私の声が響いて、その残響が消える頃、やっと彼は立ち止まった。 「俺、ウソついた」 「は?」
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