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[カツカツカツカツ…]
施設の廊下を歩きながら、アイミは右手の甲を何度も擦り、緊張とプレッシャーと戦っていた。
(早く薔薇よ出てきて〰〰)
ふと、案内してくれている外部の案内人の女性の右手を見た。
(ある!甲に燃えるような薔薇の刻印が!あれが…フレイムローズ…)
それに気付いたのか、案内人の女性はニコッと笑ってアイミに向かって、「アイミ様。試験は施設最下層にあります実験の間において行われます。恐怖を煽るわけではございませんが…あえて伝えさせていただきます。。ご存知かとは思いますが本日20歳を迎えた方の中に能力者はございません。。つまり無能者ばかりです。無能者は、この世界で意味をなしません。意味をなさないなら意味をなすものたちのために少しでも貢献できるように毎日労働するのが当たり前です。無能者には価値がございませんので、ぜひ能力者になれるように頑張って下さいね[ニコッ]♪」
(サラッときついこと言う〰この人〰。笑い顔、恐〰!)
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