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周りを一瞥し、リロは思考を巡らせていた。
(あいつとあいつはまずダメだろうな。能力は個人の心の強さに起因するもの。何かが自分になければ無理だ。そもそも１万分の１の確率。0.01パーセント。奇跡なんだコレは。大半が普通から奈落の底へ。いや天国から地獄へ突き落とされるんだから。俺が推測するにアイミは能力を開花させると思っている。なぜならまず容姿が自他共に認めるほど他を圧倒する美しさだ。施設でも話しかける勇気をもつやつさえいなかったくらいだ。生まれもった極美は必ず能力に原因してくる材料になると思っている。しかし真に注目するのは能力者への強い憎しみ。政府によって最愛の兄を殺された遺恨。その復讐心と相反する明るい性格とが、光と闇を共存させ何かを感じさせる。
まぁ、俺もアイミと同じだけどな。)
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