第一章

3/11
前へ
/37ページ
次へ
「準備をして門の前で会おう」 エルバは、そう言うとフェザーを置いて歩いていこうとするが、止められた。 「一人で行動するな」 「子供扱いするな」 「まだガキだろうが」 フェザーは、俺が単独行動をするのを嫌う。 何故かと聞いても、言葉を濁すばかりで答えようとしないので、最近は聞くのを止めた。 「着いてきたいなら。堂々と俺の後ろを歩けばいいだろ」 「馬鹿か。俺みたいのが、堂々と歩いてみろ。どうなると思う」 「どうなるんだ」 「俺がカッコ良すぎて、仕事所じゃなくなるだろ」 エルバとフェザーの間に沈黙が続き、俺は何事も無かったかのように自分の部屋へと向かう。
/37ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加